2008年6月4日

マクドナルドが店長への残業代の支払いを決めた事について戦略的観点から考えてみる

マクドナルドが直営店の店長に対し、「残業代を支払う」という新制度の導入を決めた。
(「直営店の店長が未払いの残業代の支払いを求めた訴訟」は継続中)

これを、戦略的観点から紐解いてみる。

マクドナルドが決めた制度の内容
・これまで支払ってこなかった残業代を支払う
・職務給をなくす
・基本給や成果給は同じ

ということは、制度を導入した事によて、総人件費が変わるという事ではないようだ。
(一方では、会社の評価が低くなる事を恐れて正確に残業時間を申請しなくなり、サービス残業が増えるのではないかという見方もあるが、それは置いておく)

では、何が変わるのかと言うと、

「イメージ」

である。

イメージアップまでは望めないとしても、イメージダウンは回避する事が出来る。

外食産業にとって、イメージというのはかなり重要視しなければならない。
つい先日、回復不可能なまでにイメージが失墜し、それにより廃業になった船場吉兆の例からもそれが分かる。

業界No.1であるマクドナルドがそのような選択肢を採ると言う事は、
必然的に2番手以下も追随せざるをえない状況になってくる。

2番手以下は追随せざるをえない事で、2番手以下は主体的な戦略を取れないという状態になり、1番手にとっては相手に主導権を取らせない、相手の選択肢を狭めるという結果になる。
戦略的にはかなり有利な状況になる。

また、この事によりもし各企業のの人件費を圧迫する様になれば体力的に先に苦しくなるのは2番手以下であり、この場合も戦略的にかなり有利になる。


自己を強化するだけでなく、相手の選択肢を狭める事で自己の優位性を確保する

事が出来るのである。

さて、この後どういった展開になっていくのだろうか?
マクドナルドの様な制度が外食産業以外にも飛び火するのだろうか・・・・・




2008年5月25日

情報は集めるだけでは役に立たない

情報は集めるだけでは役に立たない。
得た情報の本質を突き止める必要がある。

情報には発信者の意図により、何らかのベクトルがかかっている。
そのベクトルを差し引く事により、より本質が浮かび上がってくる。
それには、同じ事柄に関する情報でも、多方面からスポットを当てた情報が必要
つまり、色んな立場から発信された情報である。

得た情報の本質を浮かび上がらせるに当たってまず、情報の当事者にとってどういう影響があるのかを考えなくてはならない。
誰にとって、どういう利害があるのか。
すると、その情報により誰が得するのか、誰が損するのかが分かってくる。

次に、その情報が自分にとってどういう影響があるのかを考える。

ここまで分かれば、とるべきアクションも導き出されてくるだろう。

ここで注意すべきは、希望的観測は不可という事。あくまでも客観的に捉える。情報の受け手側が何か希望なり求める形があると、もし発信者がベクトルをかけてなかったとしても、受け手側が自分でその情報にベクトルをかけてしまい、情報の本質を歪めてしまう場合がある。これは非常に危険である。

客観的に情報の本質を捉える事で、はじめて正しい判断が出来、情報を役立てる事が出来る。

情報を上手く扱うという事は、一種の優れた技術である。


2008年5月21日

正しい戦略を立てる際に最も重要な事

戦争でもビジネスの世界でも、戦略、それも正しい戦略を立てる事が非常に重要である。
何故なら、戦略によって、戦術レベルでの敗北や失敗をカバーする事は出来るが、戦術レベルでの勝利によって、戦略的劣勢を覆す事は不可能だからだ。

よって、戦略レベルにおいて相手よりも優位な状況を作り出す事が重要。
優位な状況、つまり正しい戦略とは、戦いを始める前に既に勝てる体制を作ってから戦いに臨む、その為の方法である。

そこで、正しい戦略立てる為に必要且つ最も重要な要素がある。

それは

彼我の情報をより多く集め
集めた情報を正しく分析する

事である。

正に、

「爵禄百金を愛みて敵の情を知らざるは、不仁の至りなり」

である。